オンラインカジノで稼ごうと思うのであれば、勝負にこだわるのではなく、いかに利益を出すかを考えなければなりません。しかし、ブラックジャックのようなゲームであれば、勝負にこだわりたいという人もいるでしょう。そこで!
今回、ブラックジャックの勝負における勝率を高めるための役立つデータをご紹介します。是非、ブラックジャック戦略に活かしてください。
確率から考えるブラックジャックの戦略
ブラックジャックを確率から考えると戦略が見えてきます。
ブラックジャックの確率計算は複雑
ブラックジャック戦略おいて、確率を元に攻略を考えるうえでのポイントは3つあります。
- ディーラーのアップカードから算出した勝利の確率
- プレイヤーのハウスから算出した勝利の確率
- 確率から賭け金をコントロールする
※アップカード:表にしたディーラーのカード
※ハウス:プレイヤーの合計
ブラックジャックの場合、「1」と「2」が複合的に作用しあうので、確率計算は難しくなります。そして問題は「3」の賭け金についてです。オンラインカジノでは勝率が高まったところで賭け金を増やしますが、ブラックジャックの場合は勝手が異なります。
まずはブラックジャックで勝つための確率について説明します。
確率をもとにした戦術では分母に注意を
ブラックジャックもそうですが、オンラインカジノで確率を元に戦略を立てる場合、分母を極力小さくすることが必要です。
ブラックジャックではトランプを何組使用するのかによって、攻略の有効性は異なります。
シングルデッキ(トランプが1組)でA(エース)を引く確率
シングルデッキで、ジョーカーを除いた52枚からA(エース)を引く確率を考えてみます。
52枚の中にAは4枚あります。最初の1枚でAを引く確率は52分の4、つまり13分の1となり約7.69%です。
ダブルデッキ(トランプが2組)でA(エース)を引く確率
ダブルデッキだと確率はどうなるでしょう。
こちらは104分の8で、同じく13分の1と同じ確率になります。しかし実際にAが何回目に引けるのかとなると、同じ確率でも話は全く異なります。分母が大きくなるほど、最初にAが出るまでのカードを引くまでの回数は増える可能性があります。
シングルデッキとダブルデッキの確率の違い
シングルデッキは52回でAが出ない回数が48回である可能性があることに対して、ダブルデッキの場合は104回で96回もAが出ない可能性があるからです。
そしてブラックジャックはシューの中のカードをすべて配り終える前に、新しいカードに交換します。つまり確率の通りになるまで、トランプのデッキが少ないほうが有利といえます。
※シュー(まだ配られていないカードを収納している箱)
そこでオンラインカジノで確率を元にしたブラックジャックの戦略を使うのであれば、デッキ数の少ないテーブルを選ぶことをおすすめします。
ブラックジャックのベットは勝負前に終えなければならない
ブラックジャックは配られるカードによって確率が変動していきます。プレイヤーのハウスとディーラーのアップカードを元に「合計数がいくつになる可能性が高いか?」の確率が計算できます。
しかし、ブラックジャックは勝負の前にベットしなければいけません。
シングルデッキの場合、たいていは1プレイが終わるとカードは新しいものに交換されるので、プレイヤーとディーラーの合計数に関する確率もリセットされます。
このような状況では、プレイヤーのが勝つ確率がわからないまま賭け金を決めなければなりません。ここはブラックジャックの戦略のウィークポイントです。
確率を使った簡単なブラックジャック戦略
ディーラーのバーストする確率によって、プレイヤーのアクションを考えるというブラックジャックの戦略があります。
例えば、ディーラーがバーストする確率が低く、プレイヤーがバーストする可能性が高い場合には、サレンダーを宣言するという選択もあります。これは最初の2枚が配られた時点でサレンダーすれば、賭け金の半分が戻るというものです。
※サレンダー:勝負を降りる
プレイヤーの手が悪く、勝ち目がないと判断した場合に賭け金の半額を放棄してプレイを降りること。
ディーラのアップカードが絵札かAの場合にはサレンダーできないカジノもあります。自分が利用しているカジノのルールを確認することを忘れずに。
ディーラーとプレイヤーがバーストする確率
ダブルデッキでディーラーがバーストする確率となっています。ここではカードを引いたことによる確率の変化は考慮していません。
※ダブルデッキ:トランプが2組
ディーラーのアップカード | ディーラーがバーストする確率 | プレイヤーがバーストする確率 | プレイヤーが18以上になる確率 |
---|---|---|---|
2 | 35.30% | 3.30% | 42.70% |
3 | 37.56% | 3.10% | 42.50% |
4 | 40.28% | 0.00% | 39.30% |
5 | 42.89% | 0.00% | 39.30% |
6 | 42.08% | 0.00% | 39.30% |
7 | 25.99% | 26.20% | 57.00% |
8 | 23.86% | 26.60% | 56.70% |
9 | 23.34% | 27.00% | 56.10% |
10(絵札) | 21.43% | 20.90% | 53.40% |
A | 11.65% | 29.10% | 57.30% |
出典: blackjack-dealer probabilities blackjack-player probabilities
サレンダーを宣言した方がいい場合
この表からわかるように、ディーラーのアップカードが7以上になるとプレイヤーの方がバーストする可能性が高くなっています。
つまり、ディーラーのアップカードが7以上であれば、サレンダーを宣言するのが、ブラックジャックの戦略として得策であると言えます。
この時点でプレイヤーがバーストする可能性は30%以下。プレイヤーが18以上となる確率は57%なので、勝負したくなりそうですが、ディーラーが17以上になる確率が70%以上もあります。
この確率を見る限りは、勝負する価値があるとは思えません。
また、ディーラーのアップカードが6以下の場合には、ディーラーがバーストする確率が高いので、プレイヤーはハウスがいくつであろうと勝負せずにスタンドして追加のカードを引かないという戦略もとれます。
もちろんハウスが11以下であれば、次にどんなカードを引いてもプレイヤーがバーストする可能性はないので、もう1枚引いておいてもよいでしょう。
確率を考えブラックジャックで勝つためのアクション
【例-1】でプレイヤーのハンドが18以上になる確率をみてみましょう。ディーラーのアップカードが6以下の場合、プレイヤーのハンドが18以上になる確率は40%前後となっています。
プレイヤーがバーストする確率が低いのですが、ディーラーがバーストしなかった場合には勝てる確率が40%程度しかないことがわかります。この数値はブラックジャックの戦略としてはあまりよくありません。
ハウスが16以下で積極的に勝ちにいこうとしても、満足できる数字となる確率はそれほど高くないというわけです。
プレイヤーがアクションでカードを引いて、ローカードを引いておけばディーラー側には不利になります。ハイカードが多く残るほど、バーストする可能性が高まるからです。
※ローカード:数字の小さなカード
※ハイカード:数字が大きなカード
ディーラーのアップカードが6以下の場合、プレイヤーはカードを引いてディーラーがバーストする確率を上げるという戦略をとることができます。
確率を考えブラックジャックの戦略で勝つためのアクションは、プレイヤーの正確な判断が求められます。
ブラックジャック戦略 賭け金の設定について
ブラックジャックの戦略で勝つためのアクションについて考えたあとは、ベットする金額について考えてみます。
ブラックジャック戦略の無効化
オンラインカジノではブラックジャックのデッキ数を、1から8程度に設定しています。
さらにオンラインカジノでは、カウンティング対策として、シューボックス内のカードが残っている時点でシャッフルするケースが多いようです。
※シャッフル:新しいカードに交換すること
特にシングルデッキの場合には、1プレイ終了ごとにカードを交換するケースもあります。
これはブラックジャックの戦略の無効化を狙った措置です。そのため、確率を利用したシステムベットが機能しにくいという難点があります。
もともとブラックジャックは、配られたカードから勝率を計算したうえでベットすることができないので、ルーレットのようなシステムベットが難しいという面を持っています。
ルーレットなどのように、勝率が一定ではないからです。システムベットは、勝率があらかじめ決まっていることが条件となります。
システムベッドが可能なケース
オンラインカジノのブラックジャックで、システムベットが不可能かというと、そうではありません。
シングルデッキの場合、1プレイごとに確率がリセットされるのであれば、その確率をもとにして戦略を立てることが可能だからです。
たとえば【例-1】のケースで見ると、まずディーラーがバーストしやすい「2」から「6」が出る確率は52分の16、つまり30.7%です。だいたい3回に1回の割合でプレイヤーに有利な条件となる、「2」から「6」が出ると考えてよいでしょう。
3回に2回はサレンダーにより勝負を降りるとすれば、損失は賭け金の半分となります。そして3回に1回は勝負をします。ここでディーラーがバーストすれば、無条件にプレイヤーは勝利します。
システムベッドを使った戦術
システムベッドを使って、次のような戦術が考えられます。
- 1ドルをベットする
- ディーラーのアップカードが7以上なら、サレンダーで勝負を降りて賭け金を半分取り戻す
- 2回サレンダーしたら、次は2ドルベットする(この時点で損失は1ドル)
- ディーラーのアップカードが6以下なら勝負し7以上ならサレンダー
- 負けたら賭け金の設定を倍にし、勝てば「1」に戻る
2回サレンダーした後のベットはマーチンゲール法になります。本来は勝率が半々の時に使う方法ですが、すでに3回のうち2回はプレイヤーに不利な条件のカードが出ているので、確率的には半々のゲームよりは有利と言えるでしょう。
ここまで、ブラックジャック戦略において賭け金の設定の重要性がお分かりいただけたでしょうか。
確率から考えるブラックジャックの戦略 まとめ
最後に「確率から考えるブラックジャックの戦略」をまとめてみます。
ブラックジャックは確率だけを見ると、プレイヤー側には不利であることがわかります。
確率をもとにしたブラックジャックの戦略はたくさんのプレイを行わなければ、その確率はゲームの結果に反映されません。そのため、ベットする金額は運用する資金に対してできる限り少なくすることが必要です。
いかに有利な条件の時に勝負するかが確率から考えるブラックジャックの戦略の重要なイントになると言えます。